心理的瑕疵物件と告知義務①

カニやウニやイクラなどの生鮮食品の中には「訳あり」商品があります。「訳あり」商品は通常の価格よりも安いことが多く、上手に利用することで、お得に美味しく食べることが可能です。

不動産にも、「訳あり」や「いわくつき」とも言われる「事故物件」が存在します。ここでは、事故物件に多い心理的瑕疵物件(しんりてき・かし・ぶっけん)と、告知義務について解説していきます。

心理的瑕疵の瑕疵って何?

瑕疵(かし)とは、マンションなどの不動産の不具合や欠陥のことをいいます。わかりやすい例では、雨漏りがしたり、シロアリが発生するといったことが瑕疵に該当します。

瑕疵のある物件は、物件の購入者や借主に引き渡す前に、必ず「瑕疵がありますよ」ということを伝える「告知義務」があります。不動産の賃貸契約や売買契約時の資料である「重要事項説明書」とともに提出される「付帯設備表」や「物件情報等報告書」に記載されることになっています。

仮に事前の告知をせずに売却や賃貸をしてしまい、契約後に瑕疵が発覚した場合には、「瑕疵担保責任」が適用され、状態や状況によっては、売買契約や賃貸契約が無効となります。その他にも損害賠償請求がされることもあります。

心理的瑕疵の例

心理的瑕疵には、事故や自殺、殺人事件や火災などの「事故物件」の他、近隣の狂信的なカルト宗教団体の施設や、暴力団事務所の存在も含まれます。異臭などの原因となる施設がある場合においても、心理的瑕疵の対象となることもあります。